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住宅ローンを払えないとどうなる?払えない原因と解決策を解説

2021年3月16日 (2021年3月27日更新)

「もうすぐ定年なのに、住宅ローンを払い終えていない」という方は、本当に最後まで支払えるのか不安になってしまうでしょう。定年退職後、住宅ローンを払っていけるのか、返済できなければどうなるのか、その原因や解決策について解説します。住宅ローンを払えなければ、任意売却やリースバック、リバースモーゲージといった方法があります。そちらについても、詳しくご案内します。

住宅ローンを払えない場合

住宅ローンを払えないまま、なんの対策もしないでいると、次のようなことが起こります。

督促状が届くようになる

債権機関から電話があり、電話を無視し続けたり、要領を得ない対応が続いたりすると、督促状が届くようになります。

残債の一括払いを請求される

督促状がきても、来店の依頼があっても、そのまま無視することが続くと、次は「分割ではなく、一括での返済を行ってほしい」といった文面の書状が届きます。残っているローンを一度にすべて返済しなければならなくなるのです。契約相手としての信用を、完全に失ってしまいます。

また、ローンが支払えなくなったことが信用情報に響き、クレジットカードや他のローンの作成に支障が出てきます。

競売の手続きが始まり、家が競売にかけられる

一括払いの請求にも無視を決め込んでいると、ついには債権機関や委任機関からではなく、裁判所から書状が届くようになります。「あなたの家の競売を開始します」という内容の競売開始決定通知が届き、裁判所の担当者が自宅の現況調査をしに訪れます。

立ち退きを要求される

家が競売にかけられると、不動産は担保として差し押さえられ、不動産として落札されれば、立ち退きが要求されます。立ち退きに応じなければ強制執行となり、裁判所により強制的に私物が運び出されます。

ローン滞納から立ち退き要求までは、1年ほどといわれています。ローンが支払えなくなってからわずか1年で家を手放さなければならないなんて、切ない話です。また、競売情報は公開されますので、近所に知れ渡ります。競売にかかった費用が請求されてしまうこともあります。

住宅ローンを払えない原因

住宅ローンを払えない原因としては、仕事を失う、病気を抱えてしまうなどで収入が途絶える、減少するなどといったものが考えられます。ここでは、定年後に住宅ローンを払えなくなる原因に言及します。

退職金が思ったよりも少ない

数十年勤めあげた後の退職金が思いのほか少ないと、ローン返済に退職金を当て込んでいた場合は、支払いが困難になります。また、子供の結婚費用や孫の学費など、定年後は住居の他にも入用になるお金があり、退職金からそのぶんを差し引いた結果、ローンが返せないという事態もありえます。

定年後に再雇用されたときの賃金が少ない

定年後、再雇用されたときの賃金は、多くとも現役時代の7割から8割にとどまるのが一般的です。「定年後も働けばいいから」と、現役時代と同じ金額の返済を組んでいると、返せなくなります。

定年後に再就職しても思うような給与が得られない

定年後に再就職すれば、現役時代と同じように稼げるかといえば、そう簡単ではありません。再雇用されるよりも条件が厳しくなってしまうかもしれないのです。定年後は少し住宅ローンの返済額を減らす計画を立てていても、それすら返すのが難しくなるというケースが考えられます。

住宅ローンを払えない場合の解決策

住宅ローンを払えないなら、次のような解決策があります。さまざまな解決策の中から、今の生活をなるべく維持できそうなものを選びましょう。

一般的な不動産売却

ローンがまだ滞らないうちに不動産として売却してしまう方法です。売却金をローン返済に充てることができます。ただ、前の住宅と次の住宅のローンを二重に払う生活が待っているとするなら、この先は困難が付きまといます。一時、子ども夫婦のもとに身を寄せるなど、次に住む場所のめどが立ってからのほうがいいでしょう。

借入先の銀行などに相談する

滞納しないうちに、借入先の銀行などへ出向いて正直に話をし、返済計画の見直しを行います。返済期間を延長してもらうかわりに月々の返済額を減らすなど、どうすれば完済が可能か話し合いましょう。

任意売却

住宅ローンを滞納してしまった後では、一般的な不動産売却はできません。家を売りたい場合は、任意売却という方法で不動産を手放すことになります。債権機関と話し合いを行い、合意の上で売却を行います。競売とは違い、一般的な方法で販売に出されるため、近所などにローンの滞納が知れ渡ることはありません。 なお 、任意売却の場合、売却金をもってしても支払えない金額が残債として残る場合には、新たに分割支払いが必要になります。

リバースモーゲージ

自宅を担保にお金を借り入れ、元本は契約者の死後に自宅を売却することで返済するのが、リバースモーゲージです。月々の支払いは利子のみなので、老後の生活資金として借入金を活用できます。住宅ローンを支払っている途中でも、リバースモーゲージを利用することができます 。

リバースモーゲージとは? 仕組みとメリットやリスクなど注意点をわかりやすく解説!

リースバック

自宅を売却した後も、家賃を払うことでそのまま住み続けられるのがリースバックです。リースバックを行えば、売却時にまとまった金額が手に入るため、ローン返済に回せます。

リバースモーゲージとリースバックの違いは?どちらを活用するのが良いか徹底比較

住宅ローンが払えなくなる前に実施しておくこと

住宅ローンが払えなくなれば、たびたび督促されたり、ブラックリストに載ってしまったりなど、面倒なことが起こります。払えなくなる前に、次のような準備をしておきましょう。

老後の生活資金を計算しておく

定年後、どの程度の生活資金が必要か、夫婦や世帯単位でシミュレーションしておきましょう。今の収支よりもかなり抑えめにしなければならないぶん、住宅ローンの返済額はかなりの存在感を増してきます。

定年後に再就職するため準備をする

老後の生活資金についてシミュレーションし、「月に●万円足りない・稼がなければならない」とめどがついたら、再就職のための準備を始めましょう。シニア向け人材紹介・派遣会社に足を運ぶほか、定年後、自分のスキルを活かせる仕事がないか、知人をあたってみるのもおすすめです。

定年後、再雇用されたときの賃金を確認する

定年後、再雇用されれば、これまでのスキルを活かしながら、慣れた人間関係の中で働けます。ただ、思わぬところに異動になったり、賃金がかなり少なくなったりするケースもあります。「こんなはずじゃなかった」と言う羽目に陥らないよう、定年後の賃金を確認しておきましょう。

長く働けるよう健康でいる

健康でさえいれば、長く働くことができ、たとえ生活レベルがやや落ちたとしても笑って過ごせます。お酒やたばこ、嗜好品を少しずつ控えていくなど、健康を意識した生活を始めましょう。適度な運動も忘れずに。

住宅ローンが払えなくなる前に動こう

定年後、しばらく生活してみて、気づけば住宅ローンが払えなくなっていた、債権機関からの「引き落としができない」という電話で滞納に気づいた、などという事態になってしまうと、かなりやっかいです。払えなくなる前に、金融機関に相談したり、売却を検討したりといった行動をするのが大事です。老後、どんな生活が待っているか、今すぐ収支を想定計算してみましょう。

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